- 注意
- 日本人三大死因は?
- メタボリックドミノとは?
- 糖質を摂りすぎると?(酸化、糖化、血液ドロドロ、AGEs)
- 血糖異常、糖尿病、三大合併症
- 糖質、糖類の種類は?
- 血糖異常は老化を起こす
- 糖質たっぷりで脳へもダメージ!
- どうすればよいか?「三増五減」について
- パン好きの方へ
- まとめ
- 医師もお勧めするプロテイン、ビタミンはこちら
- 超おすすめの書籍(栄養、心と体に)はこちら
- 電子書籍、秘伝功法の一覧
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今回は「血糖異常」についてご紹介します。
注意
【注意】
たまに「個人差」を考慮せず「私は〇を食べても平気だった」と言う方がいますが、これは非常に危険です。
実際の個人差を考えると次のようになることを忘れてはいけません。
①Aさんは小麦製品、砂糖で不調が生じたが米類では生じなかった。Bさんは逆に米類で不調が生じたが小麦製品、砂糖は問題なかった。(これがよく言う個人差)
②Aさんはいくら小麦製品、砂糖をとっても不調は生じなかった(実際体内で何が起こっているか無自覚のケースも多いので要注意)が、Bさんは少量の小麦製品、砂糖で不調が生じた。(これも個人差として忘れてはいけない)
③Aさんは今まで小麦製品で不調が生じなかったが、ある時から不調が生じるようになった。(人間の体は日々変化する。子供のころは問題が表面化しなくても成人後や老後に表面化するケースも非常に多い)
もう一点、次も非常に重要です。
「〇という健康食品を食べているから大丈夫です」と言いながら、自分の肉体に表れている不調が回復していない。
これは、少なくとも今やっていること(食事内容、栄養、運動、生活習慣など多方面)が当人に合っていないことの表れと言えましょう。
結局のところ、
①疑わしきを避け、不足している栄養を増量し、自分の体に聞く(これが重要)
②自分で試行錯誤をしてみる
ことが大切だということです。
日本人三大死因は?
日本人の三大死因は次のようになっています。
【日本人の三大死因】
一位:ガン
二位:心臓病
三位:肺炎
(四位は脳卒中)
どれも恐れられている病気ですが、その根っこには「血糖異常」があることを忘れてはいけません。
メタボリックドミノとは?
山田悟医師(北里大学北里研究所病院糖尿病センター)の『糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて』(本記事下段に購入リンクあり)には非常に重要な「メタボリックドミノ」が紹介されています。
奥のほうへ行くほど「元凶、元の問題」になっています。
血糖異常から様々な病気が引き起こされるのがわかります。
奥の方にある「食後高血糖、高血圧、脂質異常」が倒れると、どんどん前の方の病気が起こって行きます。
【ポイント】
血糖異常が様々な問題を引き起こす
糖質を摂りすぎると?(酸化、糖化、血液ドロドロ、AGEs)
ここで糖質を摂りすぎた(血糖値が高い)時のダメージについて知りましょう。
酸化:サビ(酸素が結びついて分子構造を変える。活性酸素によってタンパク質、脂質、DND、酵素などが傷つく)
糖化:コゲ、炎症(アルデヒド基が周囲の細胞とくっつきボロボロにする)
血液ドロドロ:血糖値が高いと粘度が増し、酸素、栄養、免疫物質などが送りにくくなる
AGEs:終末糖化産物と言い、分解がしにくい。血管壁につくと動脈硬化などの懸念。
酸化は、
・アルツハイマー病
・パーキンソン病
・ガン
・動脈硬化
・糖尿病合併症(後述)
などにつながると考えられています。
また、糖化がひどい場合は次のような事も起こりやすくなります。
・骨が変形(高齢者で関節が曲がったり背中が丸くなったり)
・免疫異常(リウマチなど膠原病)
・糖尿病の合併症(糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症など)
さらには心筋梗塞、脳梗塞などの懸念も高まります。
糖尿病の方は特に要注意です。
血糖異常、糖尿病、三大合併症
では血糖異常はどのくらいいるでしょうか。
(引用)
だいたい日本人の6人に一人が血糖異常者、
40歳以上に限定したらおおよそ3人に1人の割合
(ここまで)
血糖異常はとても身近なことが分かりますね。
そして血糖のコントロールがうまくいかず高血糖になると、糖尿病になりかねません。
糖尿病が悪化して三大合併症(腎臓、目、神経の障害)へと進行したら大変なことになります。
腎臓の問題→人工透析
目の問題→網膜症→失明
神経の問題→起立性低血圧→尿失禁
そして動脈硬化症から脳血管障害(脳卒中など)も懸念されます。
また、糖尿病で足先の血流が悪くなると、最悪の場合は切断ということもありえるのは多くのメディアで言われていますね。
糖質、糖類の種類は?
ではそれらを引き起こす原因は何でしょうか。
血糖異常は主に「糖質」を大量に摂ることによって起こります。
その糖質、糖類はどう分類されるでしょうか。
この図の中で、小さい円は次のようになっています。
糖類=単糖類+二糖類
(「糖類ゼロ」というのはこの部分がゼロのことです)
糖質は糖類を含んだ少し大きな円です。
単糖類:ブドウ糖、果糖
二糖類:ショ糖、乳糖、麦芽糖
多糖類:でんぷん、オリゴ糖、デキストリンなど
糖アルコール:エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、還元水あめ等
人工甘味料:アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロース等
ここで「糖質」と「糖類」が必ずしも同じではないことに注意する必要があります。
つまり
・甘いものを食べていないが、煎餅は食べている
・チョコやアイスなどのスイーツの代わりに米のお菓子を食べるようにしている
という場合、結局は糖質を摂っていることになります。
煎餅はいわゆる砂糖などの甘味がありませんが、デンプン(糖質)が沢山入っているので油断できませんね。
【ポイント】
・甘いもの以外に、しょっぱいお菓子も糖質を摂っている事になる
・しょっぱい和菓子も要注意
血糖異常は老化を起こす
血糖異常による健康へのダメージについて、62頁の「パート2 血糖異常は老化を起こす」から一部参考にさせていただきましょう。
(抜粋引用)
老化につながる高血糖(高血糖で糖化反応がおこる。体内のタンパク質の機能が低下する)
血糖の上下動が危険(酸化ストレスがおこる。酸化でDNAがダメージを受ける)
酸化ストレスで脳細胞が死ぬ(血糖の上下動が大きければ大きいほど、認知機能が低下する)
など
(ここまで)
上記引用を見ると、高血糖、血糖値スパイク(血糖値が急激に乱高下する)、そして糖質接種によって起こる酸化ストレスがどれほど健康を害するかが分かります。
先述の通り血糖値を直接上げる原因は糖質です。
糖質をたくさん摂って血糖値スパイクが繰り返されると、血管の壁がボロボロに傷つき、動脈硬化(さらには心筋梗塞、脳梗塞なども)の危険性が高まります。
実家で家族と暮らしている時はお母さんが「出来るだけ色々なオカズを用意してあげよう」としてくれます。
しかし一人暮らしを始めると、とたんに好きなものばかり食べ始めたり、お菓子を注意されることなく食べ続けたり・・・と、糖質の大量摂取になりがちです。
よく考えてみると牛丼などは、体積が殆どライス(糖質たっぷり)で、身体に大切な肉類、野菜は僅かですね。
これでは血糖異常が起こるのも当然です。
糖質たっぷりで脳へもダメージ!
更に、脳へのダメージを忘れてはいけません。
糖質を摂ると血糖値スパイクが起こり、酸化ストレスで脳にダメージを与え、認知機能が下がる懸念があります。
↓細胞死が起こっている
↓血糖変動が大きいほど認知機能が低下
『糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて(山田悟)』より。
糖質たっぷりはアルツハイマー病の危険性も!
さらに、糖質の取りすぎで高血糖になると、アルツハイマー病の危険性も高まるとされています。
アルツハイマー病の原因の一つに、「アミロイドβ」という脳を縮ませてしまう物質があります。
これを分解してくれるのがインスリン分解酵素です。
しかし、高血糖でインスリンが高値になると、インスリン分解酵素はインスリンの分解ばかりに忙しくなります。
インスリン分解酵素がアミロイドβの分解まで手が回らなくなり、脳内にアミロイドβがどんどん蓄積します。
これがアルツハイマー病の危険性を高めてしまいます。
アミロイドβは脳神経にダメージを与え、脳神経細胞が死んでしまい、脳が縮んでいく・・・。
糖質たっぷりは本当に気を付けたいものです。
こちらの記事もご参照ください。
注意!ライスで血糖値は・・・
ちなみに、角砂糖14個(55g)を溶かした砂糖水とごはん茶碗1杯(150g)で、食後一時間後の血糖値は同じです。
多くの方が知らぬ間に高血糖(血液ドロドロ、糖化、酸化で血管にダメージ)の危険性があるものを口にしています。
詳しくは以下の書籍をご参照ください。
日本一の産婦人科医、宗田哲男先生『甘いもの中毒 私たちを蝕む「マイルド・ドラッグ」の正体』
ご購入はこちら
どうすればよいか?「三増五減」について
では日常生活でどのような対策が出来るでしょうか?
おすすめは「三増五減」です。(私の造語)
【三増五減】
・玉子、肉類、魚貝類を増量
・麺、パン、米、芋、甘いものを減量
(食物繊維を摂る為に野菜をたべるのは当然)
【注意】
緑黄色野菜、キノコ類、そしてお味噌汁(必ず一日一杯!)は言及していませんが、日本人の体を作ってきた伝統食として必須と考えてください。
簡単に言って、「タンパク質、ビタミン、ミネラル(身体を修復する食べ物)」を増やし、「糖質(細胞を傷つけるもの)」を減らす、という事です。
三増についてはこちら
五減についてはこちら
三増五減のYouTube動画
糖質制限が要注意のケース
三増五減は相対的に糖質を減らします(糖質ゼロではない)が、肝臓、すい臓、腎臓に病変があったり糖尿病の薬を服用している場合は注意が必要です。
以下をご参照ください。
パン好きの方へ
追記で、パン好きの方は以下の記事を読んでおいてください。
私もパンが好きでたまに食べますが、小麦が大好きな方は厳重注意のポイントがあるのです。
まとめ
ではまとめです。
【日本人の三大死因】
一位:ガン
二位:心臓病
三位:肺炎
(四位は脳卒中)
【ポイント】
血糖異常が様々な問題を引き起こす
【ポイント】
・甘いもの以外に、しょっぱいお菓子も糖質を摂っている事になる
・しょっぱい和菓子も要注意
【ポイント】
老化につながる高血糖(高血糖で糖化反応がおこる。体内のタンパク質の機能が低下する)
血糖の上下動が危険(酸化ストレスがおこる。酸化でDNAがダメージを受ける)
酸化ストレスで脳細胞が死ぬ(血糖の上下動が大きければ大きいほど、認知機能が低下する)
【三増五減】
・玉子、肉類、魚貝類を増量
・麺、パン、米、芋、甘いものを減量
(食物繊維を摂る為に野菜をたべるのは当然)
糖質たっぷりの料理は本当においしいですが、量や頻度を上手にコントロールして健康増進に努めましょう。
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
本記事で参照した山田先生の書籍は下段リンクをチェックしてみてください。
医師もお勧めするプロテイン、ビタミンはこちら
効率よく栄養改善したい方は以下の「医師もお勧めするプロテイン、ビタミン」をご参照ください。
超おすすめの書籍(栄養、心と体に)はこちら
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【参考文献】
藤川徳美『メガビタミン健康法』方丈社
三石巌『医者いらず、老いしらず』祥伝社黄金文庫
江部康二『内臓脂肪がストンと落ちる食事術』ダイヤモンド社
など